初等科

第17章 きものの柄と技法

1713.綴れ・すくい

綴れ 綴れ(つづれ)には、2000年以上の伝統があり、織物の中でも最も古い技法の一つです。世界的にも、エジプトのコプト織り、フランスのゴブラン織り、そして中国の明綴れ(みんつづれ)に代表されるほどです ...

第17章 きものの柄と技法

1712.佐賀錦

佐賀錦(さがにしき)は、江戸の末期、佐賀藩家中の婦人の間で手芸として行われていた錦織物で、佐賀鹿島藩、第九代夫人「柏岡公」の発案と言われています。 その技法は、経糸(たていと)に箔紙を用い、緯糸(よこ ...

第17章 きものの柄と技法

1711.ローケツ染め

友禅染が餅糊の防染技術による染めの技法であるのに対し、ろうけつ染は蝋(ろう)で防染することにより染める技法です。 特徴は、蝋で描いた部分がひび割れを起こし、不規則な模様が発生し、その偶然性が、ろうけつ ...

第17章 きものの柄と技法

1710.絞り

総絞りの振袖(桂由美作) 絞り染とは、まず白生地をつまみ、糸でぐるぐると巻き、しばります。それを染料につけて、全体を染めます。 染め上がった後で、糸を解くとその部分は染料がしみ込まずに、白く残り、柄と ...

第17章 きものの柄と技法

1709.汕頭刺繍

汕頭刺繍(すわとうししゅう)の発祥は、広東州東部の町「汕頭」。1858年の天津条約を機に、宣教師たちがヨーロッパの刺繍技法を伝えたのが始まりと言われています。 ヨーロッパの感性と中国古来の技法とが融合 ...

第17章 きものの柄と技法

1708.蘇州刺繍

中国の蘇州は2500年前、呉の首都として栄え、古くから刺繍が盛んでした。蘇州刺繍(そしゅうししゅう)の精巧な技術は、今でも世界の最高峰として評価されています。きもの一反に50以上の色糸を使い、糸の細さ ...

第17章 きものの柄と技法

1707.相良刺繍

相良刺繍(さがらししゅう)は、中国では漢の時代より見られ、日本でも奈良時代に仏像の羅髪(らほつ=巻き毛)の部分に使用されています。 蘇州、スワトウ、相良刺繍は、三大刺繍と言われていますが、相良刺繍は刺 ...

第17章 きものの柄と技法

1706.墨絵

無線友禅の代表として、水墨画のような墨絵があります。無線友禅は糸目友禅に対して、その糸目がない事から無線と呼ばれ、下絵を描かずに一気に描き上げるその技法は、まさに名人芸と呼ぶにふさわしい技術です。 左 ...

第17章 きものの柄と技法

1705.更紗・草木染め

更紗(さらさ)は、 もともとは室町時代末期から江戸時代にかけて、南蛮船によってもたらされた多彩な模様の木綿布でした。 南方の草木や鳥獣の文様を染め、異国情緒が豊かな柄で、インド更紗、ジャワ更紗、ペルシ ...

第17章 きものの柄と技法

1704.紅型

紅型(びんがた)は、強烈で多彩、しかも華麗。沖縄で生まれ独特の染味を持つ型染で、友禅染や江戸小紋と並ぶ日本の代表的な染物。 「びん」は、紅という意味ではなく、すべての色彩を、「かた」は模様を意味してい ...

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