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第1章 着るための準備

105.標準寸法

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「きものには流行がない」、「親から譲ってもらったものでも着られる」とか言われます。確かに、どのようなきものでも着ることはできます。でも、それは単に着られるというだけで、きれいに着られるということではありません。誰もがきものを衣服として着ていた時代で、しかも、誰もがお針仕事として「仕立て直し」ができていた頃の話です。

つまり、きものが衣服として防寒などの体温調節、素肌を隠すことなどが主目的ならサイズや流行には無頓着でいられるでしょう。しかし、今やきものは、日本の伝統的な民族衣装であると同時に、世界の中で最も美しいファッションとなりました。美しくきれいに着られるように、基本的なことをしっかり理解しておきましょう。

現代の標準寸法表

(女性の身長155~158cm。 腰回り85~93cm程度)

名称 cm 鯨尺(くじらじゃく)
身丈(みたけ) 身長+5cm 4尺2寸
肩裄(かたゆき) 66.5 1尺7寸5分
袖丈(そでたけ) 49.0 1尺3寸
袖口(そでぐち) 23.0 6寸
袖付(そでつけ) 21.0 5寸5分
袖幅(そではば) 33.5 8寸8分
身八ツ口(みやつくち) 15.0 4寸
肩幅(かたはば) 33.0 8寸7分
後幅(うしろはば) 29.0 7寸7分
前幅(まえはば) 24.0 6寸3分
衽幅(おくみはば) 15.0 4寸
くりこし 2.5 7分
衿下(えりした) 身長×0.5+3 2尺1寸

着物を仕立てるときの注意

きものを着始めたころは、サイズや生地などは、あまり気にならないのですが、それもつかの間、すぐに仕立て方や材質が気になりはじめます。どうやら、日本人特有の繊細で神経質な感性に関係しているように思いますが、中でも、きものは妥協を許さない典型的な被服なのでしょう。また、そうであるからこそ、世界一美しい民族衣装になったのだと考えています。

身幅・・・普通寸より全体で2cm広いと着やすい
衿付・・・ 胸の張っている人、肩のくぼみが多い人はカーブを加減する
くりこし・・・体型に合わせる(7分~1寸)
身丈・・・身長と同寸から+10cm
肩裄・・・ 腕を45度にあげて首のグリグリより手首まで

-第1章 着るための準備

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