浴衣の由来
浴衣とは、もともと湯帷子(ゆかたびら)の略で、平安時代の貴族が風呂(当時は蒸し風呂)に入るとき身につけた着物です。
江戸時代になってから湯上りに汗を取るために着るようになり、浴衣と呼ばれはじめます。その後、木綿の普及により麻から木綿へと変わり、外出にも用いられるようになりました。
現在でもホテルや旅館では湯上りに着て寝巻きに利用しますが、風呂上りの夕涼みと言うイメージより、夏祭りや花火大会など、夏のおしゃれ着として着られることが主流になりました。
準備品
準備品 | 用途・備考 |
浴衣(ゆかた) | 自分の寸法(すんぽう)に合わない浴衣は、きれいに着られません。 |
半幅帯(はんはばおび) | ひとえの半巾帯、または小袋帯を使用します。 |
タオル(2~3枚) | 体型補整に使用します。 |
肌着(はだぎ) | 外出時には、素肌が見えないように着用します。 吸湿性の良いもの(サラシ、ガーゼ)、半袖の筒袖、衿ぐりの大きいもの。 |
裾除(すそよけ) | 肌着・裾除は、ワンピース式の下着でも良い。 裾さばきを良くする。静電気の起こらないもの。巻きつけ式。 |
腰紐(こしひも)3本 | 幅3~5cm、長さ2m。サラシ、ガーゼ、正絹、きものベルトなど。 |
伊達〆(だてじめ) | 着くずれを防ぎ、衿元を押さえる。 |
前板(まえいた) | 胴体のくびれを補整し、帯のシワを防ぐ。両脇いっぱいあると良い。 |
下駄(げた) | バンドエイドを持参する。(足の指が痛いとき、親指と人差し指の又に貼る) |
巾着(きんちゃく) | 小物入れ。ハンカチ、小銭、携帯電話など、お札は帯の下に入れる。 |
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浴衣の部分的な呼び名
きものや浴衣の部分的な名前は、今では専門用語となりました。実際の浴衣を見ながら、ひとつずつ、ていねいに理解しましょう。
部分名称 | よみがな |
肩裄 | かたゆき |
肩幅 | かたはば |
袖幅 | そではば |
袖丈 | そでたけ |
袖口 | そでぐち |
袖付 | そでつけ |
振り | ふり |
身八ツ口 | みやつぐち |
掛衿 | かけえり |
剣先 | けんさき |
衿先 | えりさき |
衿下 | えりした |
衽幅 | おくみはば |
前幅 | まえはば |
後幅 | うしろはば 前幅の続きで 背中心まで |
身丈 | みたけ 全体の長さ |