第10章 浴衣

1003.浴衣の着方

更新日:

着方のポイント

(1) 衣紋(えもん)・・・こぶしひとつより少なめ
(2)衿合せ(えりあわせ)・・・V字は少しゆったりと合わせる
(3)着丈(きたけ)・・・くるぶしまで
(4)下着(したぎ)

長襦袢と足袋は不要です。 素肌の上に直接着るのが本来の姿ですが、外出のときは肌が透けて見えるのが気になります。洋服のスリップなどは使用せず、肌着と裾除けを使いましょう。

浴衣の着方(手順)

(1)背中心を合せ、衣紋(えもん)を抜く

(2)くるぶしが、隠(かく)れるくらいに丈(たけ)を決める

(3)上前(左手)を右腰骨の位置に合せ、余分は下前(右手)に引っ張る

(4)上前を開き、下前を入れる

左腰まできたら 10cmくらい上げる

左腰より広いものは、 前に折り返す

(5)上前を合せ、5cmくらい上げる

身八ツ口(ミヤツクチ)から左手を入れて、下前の衿を持つ

右手も、上前の衿を持ち 両手を真横に軽く引いて腰まわりを引きしめる

(6)左手で、ウエストまわりのシワをきれいにのばす

(7)後ろも、ウエストまわりのシワをのばす

(8)ウエスト位置に腰紐を当てる

(9)後ろで交差したら、前に回して、蝶結び

(10)両手を身八ツ口から入れ、前のおはしょりをきれいにのばす

おはしょり=あげの部分

(11)そのまま両手を後ろにまわして、後ろのおはしょりも きれいにのばす

(12)下前の、おはしょりを重ねないために 胸からウエストの間で 内側へ三角に折りあげる

(13)上前を合せる衿は、V字(ブイジ)に ゆったり合せる

(14)腰紐を当てる

(15)後ろへ回したら、片手で腰紐を持ち 反対の手で 背中心を確認する (真中に持ってくる)

背中心=背中の縫い袷の線(後ろのセンターライン)

(16)背中心から、指を入れシワを両脇に 持って行きながら 腰紐をしめる

(17)

(18)前に回し2度掛ける

(19)腰紐は、ねじって反対方向へはさむ

(20)もう一本も反対にはさむ

(21)後ろのシワを再度両脇にのばす

おはしょりを 下にひいて きれいに整える

(22)脇の始末(わきのしまつ)

図は左脇腰紐の上の 後身頃(うしろみごろ)を 前に引いて シワを完全にのばす

(23)腰紐の上の前身頃をその上にかぶせ シワをのばす

(24)腰紐の下は脇の縫い目で タックを取り シワを折り込む

(25)図は右脇

腰紐の上は、左脇と同じ腰紐の下は、 脇の縫い目で タックを取り衿の中におさめる

(26)伊達〆(だてじめ)を当てる

(27)後ろで交差し前に回して 2度掛ける

(28)ねじって反対方向にはさむ

(29)もう一本も反対方向にはさむ

(30)ベルト付きの前板は左脇から後ろに回す

(31)右手でベルトを前に持ってきて止める

(32)着物のうち合せの方向(右)に前板を回す

後ろのベルトは 少し上にあげておく

浴衣の出来あがり

「知らないと後悔する着付け教室の話」が集英社に取材されました

着物の国のはてな

ネット上の口コミや評判だけではわからない『失敗しない着付け教室の探し方』を解説しています。

取材された内容を詳しく見る

-第10章 浴衣

Copyright© きものカルチャー研究所 , 2024 All Rights Reserved.