第9章 お手入れ

906.洗い張り

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丸洗いが、仕立てあがったままで洗うのに対して、洗い張りは、仕立てあがった着物を、解いて、つなぎ合わせて、もとの反物の状態にします。それを水洗いした後、両端から伸子(しんし:針のついた竹ひご)でピンと張りながら糊付けをします。

絹物は、水洗いするたびに生き返り、もとの張りと光沢を取り戻す最高の素材です。ひと昔前までは、日本中のあちこちで着物の洗い張りが自宅で行われていました。ですからお針仕事の出来ない女性は、ほとんどいなかった訳です。

洗い張りをすれば、柄付けによっては、生地の前後左右を入れ替えたり、裏をやり変えたり、紬などは裏表を逆にしたり出来るのです。

また、娘の着物に仕立て変えたり、羽織をコートにしたり、裏地の色を変えたり、手入れそのものが生活であり、楽しみであることは、今でも着物の通なら味わえる喜びです。

加工代の目安

訪問着の洗い張り…………12,000円
ガード加工…………………12,000円
仕立て代……………………38,000円

「知らないと後悔する着付け教室の話」が集英社に取材されました

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